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先の大戦は「侵略」か

先の大戦は「侵略」か

 

政府の有識者懇談会は第二次世界大戦での日本に関して、安倍晋三首相が発表する談

話に「侵略」という言葉を盛り込むか、それとも、日本はドイツとは違って例えばユ

ダヤ民族の絶滅を目的にしていないということをに重きを置くかなど、さまざまな意

見が飛び交っていたようです。

 

先の大戦に関して、日本はここでその立場をはっきりさせた方がいいと思います。中

国に関しては、確かに「侵略」したことは認めるべきですが、中国に関しては、日本

ばかりが責めを負うのではなく、欧米列強も租界という形で、また、香港とマカオの

ように植民地政策をとったことも中国は日本と同等に非難するべきで、中国国内問題

から中国国民の眼を逸らすために反日という政策をとらずに、両国が同等の関係が築

ければいいのですが、現実問題として、日本には日本の都合があり、中国には中国の

都合があり、どうも歴史問題で日中の間は齟齬を来すことがお決まりの状態になるの

が残念でなりません。

 

安倍首相は、戦後70年の節目としての談話として日本の過去・現在・未来を発表すれ

ばいいのです。とはいえ、歴史認識に関しては正解はなく、これのどこで落としどこ

ろを付けるかで日本国内では右左に分かれるところです。「河野談話」がいつも引き

合いに出されて、「河野談話」は取り下げるべきだ、という意見がネトウヨと呼ばれ

る人たちの間では依然としてくすぶっていて、誰もが納得できる談話の発表は不可能

と言えます。

 

それならば、安倍首相の考え方を指し示す談話を率直に発表するべきて、そのこと

で、日本が不利益を被ってもそれは甘んじて受け入れなければなりません。談話がど

のような談話になるにせよ、いづれも日本に対する中国の非難の材料に使われること

は明らかですので、それならば、安倍首相の考えを素直に表現すればいいと思いま

す。