配偶者控除、2017年に新制度
政府が専業主婦がいる世帯の所得を控除する配偶者控除を2017年にも見直す検討に入
ったと5月2日付の日本経済新聞が報じています。これは、配偶者控除が女性の就業時
間を抑えるケースが目立つためで、女性がもっと働きやすい制度に改めると言いま
す。
しかし、一方で、配偶者控除を見直すということで、専業主婦に対する風当たりがま
すます増えるかもしれず、配偶者控除の見直しは、女性同士の論戦に発展する可能性
があります。
安倍晋三首相は訪米前に財務省幹部を呼び、所得税改革の一環として配偶者控除見直
しについて検討を加速するように指示したということです。配偶者控除が全面的に見
直されると女性の働き方が大きく変わることは間違いなく、配偶者控除の見直しは、
共働きの世帯にとっては追い風になります。具体案がもうすぐ明らかになると思いま
すので、それをたたき台として議論が白熱する筈です。
配偶者控除が大きく変わると、女性はもう控除が受けられる限度額に左右されること
なく、思う存分に働けるので、働きたいという女性にとっては朗報なのかもしれませ
ん。しかし、そうではなく、子育てに全力を傾注したいという専業主婦にとっては冬
の時代が到来するかもしれません。しかし、超少子高齢化を迎える日本が生き残るに
は、どうあっても女性の手を借りなければ、没落を止めようもありませんので、配偶
者控除の見直しはあってしかるべきなのです。