安倍首相の米議会での演説
4月29日安倍晋三首相が米議会で演説しましたが、予想されたこととはいえ、その評価
の賛否が分かれています。先の大戦に対して「痛切な反省」を表明し、また、安全保
障に関しても日本の国会に法案が提出されてたいないことに対してオバマ米大統領と
ガイドライン(指針)の合意を見、日本が、日本周辺から、東・南シナ海やインド洋まで
米国とともに世界の平和に貢献するという段階へとステップアップしたそれは、米国
のみならず、日本国内でも賛否が分かれています。ここで、中韓は問題外です。安倍
首相がどんな演説をしようが中韓は批判するに決まっているからです。
さて、安倍首相の演説は評価できるものといえるのでしょうか。まあ、当たり障りが
なく無難に終えたという所ではないかと思います。つまり、良くも悪くもないという
のがその実情ではないでしょうか。米議会での演説はどう考えても安倍首相の演説を
超えるものはなかなか難しいに決まっています。誰が行っても、安倍首相の演説のよ
うになるに決まっています。
米国での演説で中韓に関してほとんど触れないのは当たり前で、それを批判する中韓
がおかしいのです。それを差し引いても、まあ、及第点という所ではないでしょう
か。
大切なのは、これから始まる国会の論戦です。果たして野党は安倍首相を攻め切れる
のか、それとも些末なことに終始し、無益な時間を浪費するのかは野党の質問の質に
かかっています。安倍首相が米国と約束した安全保障に関してご立腹のようですが、
日本が安全保障に関して一国のみ鎖国しているかのような平和な時代は既に終わって
しまっているのです。再び、テロの時代がやってきてしまっているのです。テロから
世情は紊乱し、またもやマルクス主義のお面を被った革命の亡霊が現われるかもしれ
ません。
これは一人一人が考えることですが、しかし、日本の一国平和主義はもう成り立たな
いということは噛み締めなければなりません。