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ドコモから「ガラホ」、料金もケータイと同じ

 

NTTドコモが発表したガラホ(中身はスマートフォンと同じAndroidでありながら、見た

目や操作性はガラケーと呼ばれる日本独自のケータイのこと)は、シャープ製の「アク

オス ケータイ」と富士通製の「アローズ ケータイ」の2機種で6月中旬に発表され

る予定です。

 

ガラホはタッチパネルは使えませんが、操作性はテンキーにより、これまでのガラケ

ーに慣れ親しんでいる人にとっては朗報に違いありません。そして、ドコモではガラ

ホの料金体系が従来のガラケーと同じで、スマートフォンに比べてかなり安くなって

います。これを知ったKDDIもガラホの料金体系を値下げさせることを発表し、これは

スマートフォンも巻き込んでの熾烈な値下げ競争に突入するかもしれない起爆剤にな

る可能性すらあるのです。

 

そして、ガラホを世界に売り込めれば、スマートフォン市場に乗り遅れた日本のメー

カーにとっては大チャンスが到来することになります。

 

シャープと富士通がガラホを発売することになったのは、ひとえに海外メーカーの参

入が難しいケータイという分野でのシェアの獲得を維持したいという思惑があるから

です。そのためにシャープと富士通がこだわったのが、「ワンプッシュオープン」で

す。

 

ワンプッシュオープンとは、ケータイのヒンジ部分に付いているボタンを押すと液晶

部分がパカッと開く構造になっていることを言います。これはパナソニックモバイル

コミュニケーションズが採用して一気に人気となった機能で、ガラケーには欠かせな

い機能なのです。

 

ガラケーはこのワンプッシュオープンという機能故に日本ではまだかなりのシェアを

占めていて、ワンプッシュオープン機能があるからガラケーのままという人も少なく

ありません。これまでワンプッシュオープンというとパナソニックというイメージが

あるほどに、ワンプッシュオープンはパナソニックの独断場でしたが、ガラホでシャ

ープと富士通がワンプッシュオープンを採用したことで、日本国内でのシェア争いに

拍車がかかり、業界が活性化することを希望します。

 

しかも、パナソニックNECは既にスマートフォン開発からの撤退を発表しており、

パナソニックガラケーを愛しているユーザは、言うなれば「宝の山」で、これを逃

す手はないということで、シャープと富士通はガラホでワンプッシュオープンを採用

したものと思われます。