年金機構、125万件の情報流出
日本年金機構は6月1日、年金情報を管理するコンピュータシステムに職員の端末を通
して外部から不正アクセスがあり、個人情報約125万件が外部に流出したと発表しまし
た。
個人情報が流出したのは職員がウイルスに感染した電子メールの添付ファィルを開け
てしまったことにより、端末がウイルス感染し、情報が外部に漏れたということのよ
うです。最近では、不正電子メールはその手口が巧妙になっていて、送り先のメール
アドレスが知っている人のメールアドレスを装い、そして、仕事上のメールを巧みに
装い、何度かメールのやり取りをしてからウイルスを感染させる添付ファイルを送っ
てきて、相手を信用している職員はそれがウイルスだとは露にも思わずに添付ファィ
ルを開けてしまうというように手口が非常に巧妙になっていると言います。
このようなネット社会では、個人情報はある程度流出すると看做しておくべき時代に
突入していると思いなし、メールなどは、最早不正メールかということは個人では判
断できず、知り合いのメールアドレスから送られてくるメールの添付ファイルを開け
ないということは不可能で、パソコンがウイルス感染するのは最早避けようがありま
せん。
それに加え、もう直ぐマイナンバー制度が始まります。マイナンバーの情報もまた、
流出することを前提に看做さなければ、このネット社会は成立しないように思いま
す。情報が流出するたびに、マイナンバーは変更されることを余儀なくされますが、
最早、不正メールを防ぐ手段がない以上、個人情報は流出するという前提で物事を考
えなれければならないのはいうまでもありません。