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ISILの覆面男と文化財破壊

ISILの覆面男と文化財破壊

 

日本人ジャーナリストの後藤健二さんらを斬首した過激派組織ISILの黒い覆面をした

男、通称「ジハーディ・ジョン」の身元が判明したようです。報道によれば、それは

クウェート出身のイギリス人、モハメド・エンワジ容疑者と言われています。エンワ

ジ容疑者はロンドンで裕福な家庭に育ち、大学はコンピュータ・プログラムを学んだ

と言い、決して格差社会の貧困の当事者ではなかったのです。

 

エンワジ容疑者を最初に報じたのは米ワシントン・ポスト紙で、米捜査当局が「ジハ

ーディ・ジョン」はエンワジ容疑者と断定しているらしいとロイターが報じていま

す。

 

同容疑者に過去、支援していたという英人権団体「ケージ」のアシム・クレシ氏によ

れば、同容疑者はシリアに渡ったのは2012年ごろだと言います。同団体はテロ容疑者

で拘束されている人の支援を行っていて、クレシ氏はロンドンで記者会見を開き、エ

ンワジ容疑者は優しくて思慮深い若者だったと語っています。

 

では、何故、同容疑者を殺人魔に変えたのでしょうか。きっかけは同容疑者がイスラ

ム過激派アルシャバーブに参加する意思があると英情報局保安部(MI5)から疑いをかけ

られたということがきっかけのようです。

 

エンワジ容疑者は、同団体にメールで「保安当局によって生まれ故郷のクウェートで新

たな生活を送ることを妨げられている」とし、「ロンドンというおりにとらわれた囚人

のように感じる」とも語っていたと言います。それがどこをどう繋げれば、人質を斬首

する凶悪な殺人魔に変身させたのでしょうか。ますます謎は深まるばかりです。思う

に、英国での生活が相当荒んだものだったからそのルサンチマンを殺人することで晴

らしているのかもしれません。

 

また、ISILがアッシリアの重要な文化財を破壊している動画がアップされ、問題になっ

ています。たぶん、偶像崇拝を禁じているイスラム原理主義による考えから、貴重な

石像をハンマーで叩き壊していると思われますが、最早、ISILは殲滅させなければなら

ない過激派組織になったことを印象付けるだけなのですが、ISILの存在を誇示するため

だけにそれは行っているように思え、また、ISILは文化財を闇で売ることで軍資金を得

ているとも言われています。

 

このようにやりたい放題の1iSILは無しかし、一方でかなり追い込まれているとも言わ

れ、IOSILは更なる過激な行動に出ることは明らかです。