神宮外苑、五輪後に再開発
神宮外苑、五輪後に再開発
東京都などは明治神宮外苑(新宿区)を再開発すると発表しました。神宮球場などを建て
替え、緑地を確保しながらスポーツ施設はもちろんのこと、店舗や住宅も誘致すると
いうことです。総事業費は1000億円規模の大事業となる可能性があります。スポーツ
の聖地は、2020年の東京五輪後の主会場の新国立競技場の周辺一帯を、大会後もにぎ
わう地域に育てようとの意図が感じられ、これからの都市計画にも参考になるのかも
しれません。
神宮球場も秩父宮ラグビー競技場もそこには重い歴史があります。数々の名勝負を演
じてきたその舞台が老朽化のために建て替えられるのです。素案によりますとまず、
2020年までに日本スポーツ振興センター(JSC)がラグビー場を解体し、五輪中に駐車場
として利用します。その跡地には2022年度までに明治神宮が新球場を建てます。その
後、現在の神宮球戯場を壊してJSCが新しいラグビー場を建設します。
また、民間の開発を促すことから、都は区画の6割以上の緑地を残したうえで、再開発
対象の区画を都市計画公園から除外します。オフィスや店舗など収益施設を新たに建
てられるようにするためです。
青山通りから新国立競技場までの一帯を回遊できるバリアフリーの歩道を整え、街と
して一体感を出すとの案です。この明治神宮外苑の再開発はこれから訪れる人口減少
社会での「スマートシティ」化する街づくりの先駆けとなるに違いなく、緑地がたっ
ぷりとある街として新たに生まれ変わる明治神宮外苑は、東京の名所の一つとして更
にその魅力が増すことが望まれます。